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フォーラム2009

○会期:平成21年2月18日(水):スタディビジット
         2月19日(木)〜 20日(金):フォーラム
○フォーラム会場:国立水俣病総合研究センター水俣病情報センター大ホール

○今年のテーマ ―魚摂食によるメチル水銀暴露とn-3系多価不飽和脂肪酸摂取―

 当所(NIMD: National Institute for Minamata Disease)では毎年、水銀研究にまつわるテーマで、国内外の専門家を招聘して、フォーラム(NIMD Forumと呼称)を開催しています。

 今年は、魚の含む栄養素と水銀という天然の有害物質について、国内外の研究者が最新の研究成果を紹介し、特に妊婦が魚からのリスクを低減しメリットを得る具体的手段等の議論を展開しました。
 今回から日英の同時通訳によって、日本語での参加も可能となったことから、延べ約110名とこれまでで最多の参加者を得て、有意義なフォーラムとすることができました。
 ご講演いただいた先生方、そしてご参会いただいた皆様、どうもありがとうございました。
今年6月、第9回国際水銀会議が中国・貴州省貴陽で開催されます。この会議では、国水研がスペシャルセッションを開催します。これを踏まえ、今回のフォーラムは、第9回国際水銀会議のプレセッションとして開催しました。

 また、フォーラムに先立って行ったスタディビジットは、今年から熊本県と共催となったことから、水俣市内のみならず地域の環境対策等を広く見てまわることができました。

○プログラム概要

2月18日(水) スタディビジット

AM10:00 有限会社和泉商事リサイクル八代工場
AM11:00 株式会社田中商店水俣営業所
ランチ   つる展望レストラン(出水市)
PM 2:00 株式会社アール・ビー・エス月浦センター
PM3:00 チッソ株式会社水俣本部

 上記の行程で、水銀回収処理場やエコタウン、汚泥の肥料化を行っている施設、チッソ工場等を見学しました。(右の写真は、びんのリサイクルを行っている田中商店と、つる展望レストランでの様子)




2月19日(木)〜 20日(金):フォーラム
開 会
セッション1(19日午前)
座 長 坂本峰至(国水研)
     Laurie H. M. Chan (カナダ/北ブリティッシュコロンビア大学)
  • 韓国における母子の毛髪水銀濃度/ Kim Guen Bae (韓国/環境研究院)
  • 毛髪水銀:現代日本人におけるメチル水銀ばく露/安武章(国水研)
  • 日韓住民の水銀とn-PUFAレベル/土屋亜美(米国/ワシントン大学)

セッション2(19日午後)
座 長 Kathryn R. Mahaffey (米国/ジョージワシントン大学)
     佐藤 洋 (東北大学)
  • メチル水銀及びn-3系多価不飽和脂肪酸のばく露と胎児移行/坂本峰至(国水研)
  • 中国舟山市における胎児の水銀ばく露と新生児の神経発達についてのコホート研究/ Yan C. Huai(中国/上海交通大学)
  • 日本における胎児の水銀ばく露と新生児の神経発達についてのコホート研究(中間発表)/佐藤 洋 (東北大学)
  • 魚摂食によるリスクと便益の選別/ Philippe A. Grandjean(デンマーク/南デンマーク大学)
  • 妊娠中の母親による魚摂食、血液中水銀と子供の認知能力に関するコホート研究/Robert Orrin Wright (米国/ハーバード大学)
  • 魚貝類に共存するメチル水銀とn-3系多価不飽和脂肪酸/Kathryn R Mahaffey (米国/ジョージワシントン大学)
1日目総括:Laurie H. M. Chan 佐藤 洋


セッション3(20日午前)
座 長 坂本峰至(国水研)
Laurie H. M. Chan (カナダ/北ブリティッシュコロンビア大学)
  • インドネシア・北スワレシにおける金採掘由来と考えられる水銀ばく露/Markus T. Lasut (インドネシア/サムラトゥランギ大学)
  • ベネズエラ沿岸地域の住民の毛髪水銀値/Maritza R. J. Martini (ベネズエラ/カラボボ大学)
  • 世界における水銀汚染地域の毛髪水銀調査/藤村成剛(国水研)
  • エチオピアにおける魚介類摂取とメチル水銀ばく露に関する研究提案/Wondimkun Solomon Aragie (エチオピア/ハワサ大学)
  • アマゾン・タパジョス川流域住民に於ける水銀曝露の臨床的評価/Maria Da Conceicao Nascimento Pinheiro (ブラジル/パラ連邦大学)
総 括:Laurie H. M. Chan 坂本峰至
閉 会